2025.01.27
ACS letter 2025.2 療法食
こんにちは!スタッフの林です。
今回は犬の療法食についてお話しさせていただきます。
療法食とは、病気の種類や症状に合わせて特定の栄養素を増やしたり、減らしたりするなどして、栄養バランスを調整しているフードのことです。
主な療法食として、
〈消化器疾患用〉
→下痢や嘔吐など消化器疾患を繰り返す犬のために食物繊維を増やし、低脂肪に特化したフード
〈腎臓疾患用〉
→腎臓疾患を持つ犬のためにリン、タンパク質を制限したフード
〈心臓疾患用〉
→心臓疾患を持つ犬のために、ナトリウム(塩分)の含有量を制限したフード
〈皮膚疾患、食物アレルギー用〉
→皮膚のトラブルを抱える犬や食物アレルギーを持つ犬のために、アレルゲンの可能性のある食材を除去したフード
〈尿路疾患用〉
→尿石症の治療、再発防止のためのフード
結石の種類に対してそれぞれにあったフードがある
〈体重管理用〉
→体重管理が必要な犬のために、エネルギー量を制限
低脂肪かつ高繊維で満腹感を得られやすいものが多い
などがあります。
愛犬のラルは胆泥症(胆嚢に泥状の胆汁がたまってしまう病気)があります。
胆泥症は、高脂血症や脂質代謝異常を持つ犬に見られることが多く、高脂肪の食事も原因の一つではないかと言われています。
そして、今までほとんど体調を崩したことのなかったラルが昨年は何度も頻回に下痢を繰り返すようになりました。
病気の可能性もあると考え、病気を一つ一つ除去していくために検査をしたところすべて引っかからず…
食事が関係していることを考えて、低脂肪かつアレルゲンが除去されている消化器疾患用のフードを現在食べており、胆泥症は薬とご飯で現状維持、下痢も落ち着きました
それぞれのわんちゃんの持つ病気に特化したフードを食べることで健康状態の維持や病気の進行を遅らせるサポートができます。
気になることがありましたらお気軽にご相談ください(^^♪
神戸元町三宮
ACS動物外科クリニック
AnimalCareStation