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神戸三宮元町にあるACSです。

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2024.11.11

ACS letter 2024.11 冬に多い病気

こんにちは、辻本です。

 

今回のACSレターは冬に多い病気についてです。

 

 

 

・原因・

一般的に、犬や猫の病気の中で冬に特に発生しやすいとされるものの一つに、泌尿器系疾患があります。

 

主な原因として、気温の低下に伴う飲水量の減少が挙げられます。これにより、排尿量や排尿回数が減り、膀胱内に尿が長時間留まることで、膀胱炎や尿結石が発生しやすくなります。

 

また、特に注意が必要な疾患として、尿道閉塞(いわゆる尿閉)があり、緊急処置を要する場合もあります。尿閉は特に尿道が細く湾曲している雄猫に多く、肥満の猫もリスクが高いとされています。

 

 

 

 

 

・症状・

尿閉で見られる主な症状は次の通りです。

 

・排尿姿勢を頻繁にとるが尿が出ない

・尿がぽたぽたと少量しか出ない

・血尿

・頻尿

・排尿量の減少(乏尿)

・元気や食欲の低下

・嘔吐

など

 

こうした症状が続くと、急性腎障害や尿毒症を引き起こし、体内の電解質バランスが崩れて不整脈や発作を招き、最悪の場合は命を落とす危険もあります。

 

 

 

 

・診断・

身体検査や血液検査、画像検査などの結果から尿道閉塞と診断された場合、処置が安全に行える状態に安定化した後に、できる限り早急な閉塞解除が必要です。

 

 

 

・予防・

猫の場合、特に高齢になると腎臓病を患いやすくなりますが、冬場はさらに泌尿器系疾患に注意が必要です。日頃から、飲水量の確保、排尿の確認、食欲や元気の状態に気を配り、普段と違った様子が見られた時には、すぐにご相談いただければと思います。 

 

 

 

 

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