2023.12.28
ACS letter 2023.12 災害に備えて
こんにちは、スタッフの角木です。
早速ですが皆さんは災害に対する備えはされていますか?
日本では数多くの地震などの災害が起きており、近々南海トラフ地震という大きな災害が起きることも予想されています。
恥ずかしながら私自身は今日まで災害に対する備えを行っておりませんでしたが、このLetterを書くに当たり、1人の飼い主として皆様と一緒に災害が起きた時に大切なペットとともに避難するための準備ができればと思っています。
神戸市では「災害時のペットとの避難ガイドライン」(https://www.city.kobe.lg.jp/documents/6370/guideline-of-evacuation-with-pets.pdf)
が作成されています。
ここではペットの飼い主向けにペットのしつけや備蓄品など、平時から備えておくべきことや、災害時に取るべき行動、避難所でのペットを飼っていない方への配慮などについて示されています。
今回はこのガイドラインに基づいて避難準備を行いたいと思います。
○平常時に備えておくこと
①ペットの所有者の明示
万が一ペットと離れてしまった時のために、鑑札や注射済票、首輪や迷子札で
所有者を明示しておきましょう。マイクロチップも有効です。
②ペットの管理としつけ
・予防接種やノミ・マダニ等の外部寄生虫の駆除、トリミング等で普段からペットの健康と衛生を確保する
ワクチンや服用薬を記録した健康手帳を作ったり、記録を写真に残しておくと避難先でも情報を確認することができます。
・ペットが離れ離れになったときの繁殖を防ぐため、避妊・去勢手術をしておく
・ペットの写真を平時に撮影しておく
・他の人や動物、様々な音や物に慣らしておく
・速やかな避難行動ができるように、普段から首輪やハーネス、キャリーバッグやケージに慣らしておく
・「おすわり」「ふせ」「まて」「おいで」などを教えておき、不必要に吠えたりしないようにしておく。ペットの体をどこでも触れるようにしておく。
③動物用避難用品の確保
避難所等にはペットの飼育に必要な物品は備蓄されていないため、飼い主が普段から準備しておく必要があります。少なくとも5日分以上(できれば7日分以上)の食糧や物資を入れた「ペット用非常時出袋」を準備しておきましょう。
□首輪やハーネス・リード
□ケージ(屋根や扉のついたもの)
□犬用靴下やバンテージ(大型犬を歩いて避難させる場合にケガを防止します)
□療法食・薬
□ペットフード・水
□食器
□予備の首輪・リード
□ペットシーツ・使い慣れた猫砂
□排泄物の処理用具
□飼い主の連絡先や飼い主以外の緊急連絡先・預け先等の情報
□ペットの写真
□ペットの健康手帳
他にもタオルやブラシ、お気に入りのおもちゃ等を準備しておくと良いでしょう。
④同行避難可能な避難所等の情報収集
同行避難…災害時に飼い主がペットを同行して避難所等まで避難すること。
原則避難所等で飼い主とペットはスペースを分けて過ごします。
お世話は避難した飼い主全員で協力します。
災害時に備え、あらかじめ市のホームページで住んでいる地域の被害想定を把握し、ペットの同行避難が可能な避難所を確認、そこに行くための複数のルートを確認しておきましょう。
他にも避難所等の飼い主のルールや、災害時に役立つしつけの方法、避難所の情報等が詳しく記されています。
神戸市のホームページや、当院にも印刷したものを置いておきますので是非一度チェックしてみてください。
神戸三宮元町
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