2023.11.05
ACS letter 2023.10 整形外科学会 in ローマ
今回、ACSレターを担当します、獣医師の有馬です。
9月の中旬に1週間ローマで開催された整形外科学会に参加してきました。
イタリアに整形外科用インプラントを作る会社があり、そこの会社が学会参加費とホテル代を出してくれると言うので、それでは思い切って参加してみようと念願のイタリアに行って来ました!
日本からは8名の獣医師が参加、全体では色々な国から200名規模の学会発表でした。イタリア語は、3~4年前に勉強している時期があったんですよ。少しは、話すことができたのですが、ここのところ全く使ってなかったので、せめてバールでカプチーノをイタリア語で注文することに…
“Un cappuccino, per favore.”
いや~うれしいもんですね!ちゃんと、カプチーノが出てくるではありませんか!
これを機会にまた、イタリア語も勉強したいですね。
さて、
学会発表の中で興味深い内容を少し紹介します。
・猫の膝乳歯症候群
子猫で乳歯が生えかわる時期に抜けてない場合、破骨細胞との関係で膝蓋骨が骨折することがあるとのこと。
いつまでも乳歯が残っている猫ちゃんは、骨折に要注意です!
骨折は手術をしても治癒しない場合も多く、慎重な処置が必要です。
・フレンチブルドック 若齢の大腿骨外顆骨折
欧米では、フレンチブルドックの人気が高まり増えている犬種です。
特徴的な骨格をしていることで、最近色々な疾患が分かり始めています。椎間板ヘルニアも多い犬種ですね。大腿骨の形も他の犬種と異なり整形外科的な問題も多いです。膝関節の形状も特徴的で、それに伴い若齢期に大腿骨外顆に骨折が見られることがあります。
慌ただし日程で、土曜に日本に到着し、次の日、東京で鍼の修了試験がありました。
1年間勉強した集大成ですのできっちり抑えておきたい所です。
学科試験と実技試験を行い、先日無事に合格通知を受けました!
鍼は奥が深いですねぇ。
西洋医学では届かないところにも対応できたりすることがあり、実際に身をもって体験しています。
これからも、鍼で改善が期待できる動物たちに施術を行い少しでも快適な生活が送れるようなお手伝いができればと考えています。
足を引きずる、痛そうにしている、他院での治療では症状が改善しないなどお困りの事がございましたらどうぞお気軽に相談してください。
整形外科クリニック
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