2021.06.24
ACS letter 2021.6 ㉞眼科検査
こんにちは、スタッフの角木です。
雨が続き、段々と夏が近づいてきていることを感じますね…
最近我が家にアジサイがやってきました!
どんな色に成長するのか楽しみです♪
今回のACSletterでは、先日受講した
動物眼科セミナーから眼科検査について
お話をしたいと思います。
眼科検査といっても眼のみを診るだけではありません。
獣医師の何気ない動作にも重要な検査が含まれてるので
是非診察中に観察してみてください!
≪一般眼科検査≫
① 耳の位置 顔面神経の麻痺が
起こると耳や唇の位置が下がる、
② 口唇の位置 鼻が乾く(ドライノーズ)、
ドライアイになるなどの
③ 鼻の渇き 症状が出てきます。
④ 瞼の動き(眼瞼反射)
⑤ 頭を動かしたときの眼球の動き(人形の目運動)
⑥ 耳の状態
⑦ 口の中のチェック
歯石などによって菌が眼までいってしまったり、
口の中にできた腫瘍が眼を圧迫していないかの
確認をします。
⑧ リンパ節の確認
⑨ シルマー涙試験…
試験紙を眼にはさみ、 涙の量をチェックします。
ドライアイになっていないかの検査です。
⑩ 眼圧検査…
機械を使って測定します。緑内障になると上昇します。
興奮していたり、首の圧迫や瞼を引っ張るだけでも
上昇してしまうので、気を付けて保定をしています。
≪神経学的検査≫
〇威嚇瞬き反応…
眼にそっと手を近づけて眼をつむるかを確認します。
〇眩惑反射…
強い光を眼に当てて眩しがるか確認します。
〇対光反射…
強い光を眼に当てた時の瞳孔の動きを確認します。
≪その他の検査≫
〇眼底検査…
眼の奥にある網膜や視神経乳頭をみる検査です。
〇フルオレセイン染色…
染色液を用いる検査です。
傷がないかの確認(傷があると黄緑色に染まります)
涙の量や鼻涙管が通っているかの確認もします。
ご紹介した他にも様々な検査があります。
お家でも
- 眼に赤みがないか
- 涙が多くなっていないか
- 眼をしょぼしょぼさせていないか
- 目ヤニが多くないか、緑や黄色の目ヤニが出ていないか
- 眼が白っぽくなっていないか
- 見えにくそうにしていないか
- 眼の大きさに変わりがないか
日頃からチェックしてあげてください。
何か気になる事があればお気軽にお尋ねください!
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