2019.12.17
ACS letter 2019.12 ⑰イボの凍結手術
こんにちは、獣医師の有馬です。
今では、15歳を超えるワンちゃん、ネコちゃんも多くなってきましたね。
しかし、寿命が延びることで色々な体の問題にも向かい合っていかねばなりません。
「うちのワンちゃんは、年を取って体にイボが増えてきたけど、どうにかなりませんか?」
そのような相談を受けることがあります。
若い健康な動物だと容易に行える小さい手術も、老齢の動物には全身麻酔のリスクを考えると安易に行うことができません。
今回、当院では凍結手術を行う機器を導入しましたのでご紹介します。
全身麻酔を必要としないため、治療の選択肢が広げることができると思います。
※適用:皮膚上のすべての患部、口の内外における腫瘤、イボなど
全身麻酔を必要としないので、高齢の動物にも安心して使用できます。
※治療法:亜酸化窒素を噴射し-89℃で局所的に8~12秒冷却して、皮膚表面の疾患を治療していきます。
腫瘤・イボの大きさに応じて1~4回の治療を行います。
※機器
症例1:眼瞼にできた腫瘤
症例2:皮膚の腫瘤
症例3:肛門周囲にできた腫瘤
眼瞼の腫瘤は、ワンちゃんもわずらわしく角膜に傷を作る可能性があります。
肛門周囲の腫瘤は、おすわりをすることで出血し排便時に汚染してしまうので早めの処置がのぞましいです。
このような腫瘤・イボでお悩みの方は、一度ご相談ください。