2018.02.17
はじめまして、院長の有馬広治です。
この度「Animal Care Station」を開院しました院長の有馬広治と申します。
私は12年前、東灘区にリバティ神戸動物病院を開院し、地域の方に安心した動物医療を提供しようと、年中無休、24時間対応できる病院を目指して独自の会員システムを構築し診察していました。
しかし、やっと地域の方に認知され始めた頃、私は深刻な癌を患い仕事を継続することは難しいと判断し院長を退きました。その後、仕事関係の方、医療スタッフの方、友人、家族の支えがあり、昨年2月にリバティ神戸動物病院に獣医師として復帰することができました。
自分自身の闘病の経験から、動物たちが病気になる前にCareケアできないかというのが、Animal Care Stationを立ち上げた1つの理由です。
当院では、私が横浜、アメリカ留学で培ってきた整形外科の技術、術後のケア、リハビリに力をいれていくのはもちろんですが、トリミング・グルーミングを通して、定期的に動物の体を触り、診て、飼い主様とお話しすることで、病気になる前のケア、健康管理ができればと強く考えています。今の動物医療は、崖の下で獣医師が待ち受け、上から落ちてくる重篤な状態の動物たちを慌てて救っているように感じます。崖から落ちる前に、病気になる前に、日常からトリミング・グルーミングを通して、異常を発見し、食事、生活改善などのご指導を行うことで健康な体を保つお手伝いができればと考えます。
また人間社会と同じく、動物たちも高齢化が進み、寝たきりになった動物たちの介護、慢性疾患などで継続して発生する高額な医療費など多くの問題を抱えています。最期の日までご家族と愛する動物たちが笑顔で生活できるお手伝いを提案していきたいと考えます。
もう一つ、私にはどうしても向き合いたい事があります。それは、犬、猫の“殺処分”問題です。神戸市では「人と猫の共生協議会」を立ち上げ条例により猫の不妊・去勢手術を行っています。私はその事業に参加し、不妊・去勢手術を担当しています。今後はAnimal Care Stationからも活動の拠点として“殺処分”問題のお手伝ができればと考えています。
獣医医療以外の活動として、グループ・ネクサス・ジャパン(リンパ腫の患者会)でボランティア活動をさせていただいています。闘病中は体力的にも精神的にも辛く、光の見えない日々もたくさん過ごしてきました。こうして社会復帰できたことは、いろいろな方々に助けていただいたお陰です。今、癌と闘っている方が、私が働いている姿を見ることで、わずかでも心の痛みから解放され、希望を持っていただけたら光栄です。
皆様がお気軽に立ち寄り相談できる場所“Station”を目指します。
どうぞよろしくお願い致します。
Animal Care Station
院長 有馬広治