2021.11.10
ACS letter 2021.11 ㊳新しい医療機器のご紹介
こんにちは。今月のACS letterを担当させていただきます獣医師の鎌田です。
この度ACS動物外科クリニックでは、新しい医療機器を導入いたしました!
今回は、その紹介をさせていただきます。その機器とはこれです!!
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丸いレンズが特徴的なカメラの様なもの、これは動物用の歯科用レントゲン撮影機です。
これはネコさんの右下の歯の写真です。
元々スケーリングの予定だったのですが、歯石を取り除いたら歯が一部欠けていました。
レントゲンで撮影してみると、歯根も含め融解していたので抜歯することになりました。
歯が溶けているところは黒く抜けて見えています。
このレントゲンのおかげで、見ただけでは分からない歯肉に埋まっている歯根の状態まで確認できました。
歯科用と名は付いていますが、こんな使い方も出来ます。
この画像はハムスターさんの後ろ足の骨折です。
今までは、レントゲンを撮るときはレントゲン室に動物さんを連れて行く必要がありましたが、これはその場で撮ってすぐに画像が確認出来るので、リアルタイムに状況を確認しながら処置を進めることが出来て、非常に便利です。
ちなみに専用のセンサーは4cmx3cm程度のとても小さなもので、このセンサーと撮影機の間に写したいものを挟みます。(歯の撮影の場合はセンサーを口の中に入れます)
この面にX線を照射します。
裏はこんな感じになっています。
そんなに小さいんじゃ用途はかなり限られるのでは・・・と思うかもしれませんが、実はこの機械は専用のセンサーだけでなく、従来のレントゲン用のフイルムに撮影することも出来ます。
撮影の仕方によっては手術中のワンちゃんやネコちゃんの胸部や腹部等の写真も、レントゲン室に移動することなく撮れるので、安全性がアップすることが期待されます。
導入したばかりで今はまだ手探りで使っている状況ですが、更にレベルの高い医療が提供出来るようにこれからどんどん活用方法を広げていきたいと思います!
整形外科クリニック
神戸三宮元町
ACS動物外科クリニック
Animal Care Station